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取り分けられて(Set Apart)

Updated: Aug 25, 2022


Photo by George Milton on Pexels.com

しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統をひく祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗やみの中から驚くべき光の中へと招き入れて下さった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。–ペトロの手紙第一  2:9(新共同訳)


これは、家族から引き離された1人の少年のお話です。彼の国では戦争が起こり、国民は侵略され打ち負かされました。彼の父親が、息子の命を助けるために逃げ道を手配したのです。

この少年が出発する時、お父さんは少年にこう言いました。「お前の中に、王家の血が流れていることを忘れるな」と。


コリンズ学生辞典によると、「set」は「置く」「確立する」という意味で、「apart」は「個別の」「別の」という意味だそうです。したがって、「set apart」「取り分ける」とは、ある特別な目的のために取り分けて、確立することを意味します。


ダニエル3章には、特別な存在として堅く立つことの意味を理解していた3人の若者の話があります。

ネブカドネツァル王は一つの金の像を造った。その高さは六十アンマ、その幅は六アンマで、これをバビロン州のドラという平野に立てた。そしてネブカドネツァル王は、総督、執政官、地方長官、参議官、財務官、司法官、保安官、その他諸州の高官たちを集め、自分の建てたこの像の除幕式に参列させることにした。- ダニエル書 3:1-2(新共同訳)


「ドラ」という名前は、アッカド語で、壁に囲まれた宮殿を意味する「dûru」に由来します。ドラの平原はバビロンの南東にありました。このイベントをするにあたり、そこは完璧なロケーションでした。この高さ約30mのまばゆいばかりの像は、バビロン州中の多くの場所から見えたのです。除幕式の日、王様は国中のVIP(重要な人物)を招待しました。


ネブカドネツァル王は、この巨大な像を建てることで、神の国ではなく、自分の王国バビロンが永遠に支配すると宣言したのです。この像の除幕式では、人々は音楽に合わせてひれ伏し、像を拝むように命令されました。神様ではなく、人間(ネブカドネツァル王)に従うようにと。もし、命令にそむけば、炉で燃やされて死ぬことになるのです。


しかし、すべての人が王に従うわけではなく、3人の若者は従いませんでした。ハナニア、ミシャエル、アザリアの3人は、ヘブライ人の捕虜(奴隷)で、神様に忠実でした。ダニエル書2章を読むと、彼らは食べ物の選択で信仰を表し、ダニエルと共に神様の祝福を受けたことがわかります。その後のテストの結果、彼らはネブカドネツァル王のすべての魔術師や占い師よりも10倍賢く優れていることがわかりました。


夢を解釈したダニエルのリクエストにより、3人の友人はバビロン州を治めることになりました。それから、3人は人生最大の試練に直面したのです。彼らは、王が設置した30mのまばゆい金の像を見ました。3人は金の像が人々に受け入れられる様子を見聞きしましたが、それが神様に逆らう象徴であることを知っていました。「音楽が鳴ったら、全員がひれ伏して、王が立てた金の像を拝まなければならない」というおふれを聞いたのです。


3人は、王様の命令に一切妥協しないことを決めました。靴ひもを結ぼうとしたり、地面に落ちているものを拾おうとしたりといった、身をかがめるそぶりすら見せませんでした。3人は神様の側に立つためには、自分の姿勢と他の人々の姿勢とがはっきりと区別されなければならないことを知っていたのです。彼らは、自分達が像を拝んでいるのかいないのか、あいまいにしたくありませんでした。音楽が流れ、皆がひざまづいて像を拝んだ時、ハナニア、ミシャエル、アザリアは直立したまま、バビロンの王ではなく、天の王に従いました。

金の像を拝まなかったため、3人は王様のところに連れて行かれました。ネブカドネツァル王は非常に怒りました。しかし、彼らは恐れず、神様を信じているので王の像を拝む気がないことを告げました。彼らは、神様が燃える火の炉から救い出してくださると確信していましたが、たとえそうでなくても、王の神々には仕えず、王が立てた金の像も拝まないと宣言しました。


– ハナニヤ「主に愛されている」

– シャドラク「太陽神に照らされて」

– ミシャエル「神とはだれか」

– メシャク 「月の神に似た者」

– アザリア「主は私の助け」

– アベド・ネゴ、「ネゴのしもべ(輝く火)」


3人の返事を聞いて王様はさらに怒り、炉をいつもの7倍熱くするよう命じました。彼らは死ななければならない!次に、軍隊の中で最も強い兵士たちに命じて、3人を炉の中に投げ入れさせました。青年達は、縛られ、服を着せられたまま、燃えさかる炉の中に投げ込まれたのです。しかし、神様は奇跡を起こしてくださいました。この3人の若者は炎に焼かれることはありませんでした。炎のあまりの熱さに、彼らを投げ入れた人達のほうが炉の外で死んでしまったほどです。


聖書は、「神は何でもできる」と宣言しています。マタイによる福音書19章26節

神様のもとでは、巨人は征服され、都市は滅ぼされ、天から火が降ってきて犠牲を焼き尽くします。敵が滅ぼされても、神様に忠実な者達は無傷なのです。


ハナニヤ、ミシャエル、アザリアは、キリストと一緒に、とても熱い炉の中を無傷で歩いていました。 ネブカドネツァル王は、3人につけたバビロン名を使って、出てくるように呼びました。「シャドラク、メシャク、アベド・ネゴ、いと高き神につかえる人々よ、出て来なさい。」すると、シャドラク、メシャク、アベド・ネゴは炉の中から出て来た」–ダニエル記3:26


今日、私達も同じように自分達が他の人々から特別に取り分けられ立たされていることを忘れてはいけません。ペトロの言葉が、このことを思い起こさせてくれます。

しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統をひく祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗やみの中から驚くべき光の中へと招き入れて下さった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。–ペトロの手紙第一  2:9(新共同訳)


これは、数ある選択肢の中から私達が選ばれたということです。買い物客がお弁当を選ぶときに選択肢があるように、神様は私達をご自身の子どもとして選んでくださいました。私達が特別だから選ばれたのではありません。神様が私達を選んだことで、私達は特別な存在となったのです。


「王の系統をひく祭司」とは、私達が王に属していることを意味します。この王は、王の王、主の主であるイエス・キリストです。私たちは祭司として、他の人に仕え、神様のことを伝えることが期待されています。

「聖なる国民」として、私たちは純粋な生活をしなければなりません。私達は高い基準を設けられています。私達は、正直で、親切で、愛があり、助け合うべきなのです。


「神のものとなった民」とは、私達が特別であることを意味します。私たちは神様に属しています。私達は他の人とは違う存在であり、どのように生きるべきかを世に示すべきなのです。

私達は日々、幸せで、神様を賛美する者でなくてはなりません。 私達は、礼拝で感謝を捧げることによって、神様を賛美します。神様が私達にしてくださったことを話すことによって、私達は神様を賛美します。私たちは、「感謝の歌をうたって主の門に進み、賛美の歌をうたってその庭に入」るべきです。(詩篇100:4)

神様は、私達が光の中にいられるように、暗闇から呼び出してくださいました。闇とは光が存在しないことです。闇の中を歩くのは大変です。よく見えないので、つまずいたり転んだりしやすいのです。危険です。暗闇の中はよく見えないので、無防備になります。サタンは暗闇の中にいる敵のようなものです。

ですから、神様は私達に光の中に入るように求めておられます。光は見ることを可能にします。イエス・キリストの光は驚くべきものです。

それは、懐中電灯よりも

ロウソクよりも優れています。

LEDライトよりも優れています。

神様の光は、太陽の光により似ています。太陽が昇るとその光が地球を覆い、太陽は力強くすべての人に光を与えます。でも、その光が届く範囲は限られています。もし誰かが洞穴にいたり、地下にいたり、トンネル、地下室にいたりしたら、太陽の光は届かないでしょう。


しかし、キリストの光は遠くまで届きます。どこにでも届くのです。イエス様は、あなたと私を光の担い手として招いておられます。つまり、私達がイエス様の光を世に伝えることを望んでおられます。主は私達に主の光と主の力を与えてくださいました。イエス様が私たちに求めておられていることを忘れないようにしましょう。


イエス様の大使としての私達の義務は、神様の恵み、愛、憐れみを示すことです。私達の内には王家の血、イエス様という王様の血が流れており、私達は神様の子どもであることを、いつも忘れないようにしましょう。

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Marlon is an author, educator and public speaker. He is the author of Winning: Poetic Expressions of Victory along life's journey and Producer of Upward Way Podcast.

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